もっと近くに
「あれ。山本さん、疲れちゃいましたか?」
芝生の上で寝そべっていると、彼女の顔が自分を覗き込んだ。
ツナたちと遊びに出かけ、チビたちの輪から離れ一息ついていたのだ。
逆光で少し暗くなっているが、疑問を浮かべた彼女の顔が目に入る。
その背景は雲ひとつ無い真っ青な空。
膝をついて、彼女はずっと同じ表情で見ている。
その頭の後ろに、腕を伸ばして引いた。
だが彼女は手を芝生につき、ぐっと力をいれて姿勢を保ったままだ。
「はひっ、や、山本さん!あぶないですよ、倒れちゃいます!」
「いいんだよ、それで。」
え?と困惑した顔が目の前にある。もう一度、強く引いた。
今度は耐えられない力で。近づく、彼女が。
次の瞬間、感じたのは鼻の痛みだけだった。
「いっ、いたっ!な、なにするんですか!ぶつかったじゃないですか!」
「・・・あんま上手くいかねーな」
「なにいってるんですか山本さん!なにがしたいんですか?!」
「違うぜ。オレがしようとしたのは、」
今度は彼女の頭に手をやると、そっと引き寄せた。
チュー話。
もっさんはこういうイメージ。