知ってる?
ズデン!!!
間抜けな音と共に強い痛みに襲われる。
思わずキュッと瞑られた瞼をゆっくりあけると、青い空が真上に見えた。
尻餅をついてそのまま倒れこんでしまったのか、状況を把握しようにも周りの騒がしさに気が散ってしまう。
はて、自分はどうしてしまったのだろう。
ゆっくり上半身だけ起こし辺りを見渡す。
自分の周りではバタバタと賑やかな声と共に自分の憧れてやまない人が走り回っていた。
そうか・・・、ランボちゃん。
悪戯好きな小さな子供に振り回され足を滑らせてしまった事を思い出す。
なんて間抜け。
ツナさんだっているのに。
けれど嬉しいのか悲しいのか誰も自分がこけてしまった事に気がついていない。
きっとそれどころではないのだろう、と自分を慰め少し頬が熱くなるのを感じながら
ゆるゆると身を起こそうとした。
その瞬間。
「何してるの?」
上から降ってきた声は聞きなれている声とは違っていた。
低く、どこか冷たげだ。
記憶の糸を手繰り寄せ、考える。
憧れてやまない彼の声を聞き間違えるわけもなく、やたらと絡んでくる彼でもなかった。
顔を見上げこの場にふさわしくない彼を見つめ目を数回パチパチと瞬かせたる。
「いつまで座ってるつもり?」
いつまでも地面に尻餅をついたまま、動こうとしない自分を軽く窘めるように言うと、
片手を差し出した。
彼にしては珍しい行動に目を見張りながらも、おずおずとその手をとる。
想像通り、冷やりとした感覚が起こる
でも、嫌な気持ちはしない。
「何?」
「い、いえっ。・・・何でもないです」
知ってますか?
冷たい手の人は、心があたたかいんですよ。
上がっていく自分の手の体温が、彼の手にも伝わり、熱を帯びていった。
ヒバハル??
なんだこれー!(爆)。